G.F.F.版のウイングガンダム(EW版)では、劇場パンフレットの段階では未公開だったバード形態のデザインも起こされ、商品では変形も再現。予備のエネルギーカートリッジを前腕のホルダーにマウントするギミックもこの商品で初披露となった。機体カラーはパステル調のトリコロールで、翼やシールドにプリントされたマーキングは現代的なロゴデザインを思わせる。全体イメージはミリタリーテイストというより、リズミカルでポップなイメージが漂うものだった。ウイングガンダム(EW版)のデザインとプロポーション、ギミック、カラーリングはG.F.F.版で固まったといえる。 ここで再び劇場パンフレットのイラストと見比べると、細部の配色が異なっていることがわかる。劇場パンフレットでは額センサーが黄颜色、肩アーマー天面が青、サイドスカートの赤、フロントスカート上部の白など。G.F.F.版以降のアイテムや画稿と配色が違っており、劇場パンフレットのイラストとアニメ誌に掲載された別バージョンのカラーリングは、この時のみのレアカラーといえる。 今回の商品は、劇場パンフレットのカラーリングを初期(アーリー)カラーという位置付けで初めて商品化したものなのである。 初期カラー&可変ギミックを再現した高品質完成品G.F.F.の上位ブランドである「GUNDAM FIX FIGURATION METAL COMPOSITE」(G.F.F.M.C.)はダイキャストとABSをメイン素材とした高品質完成品モデル。「G.F.F.M.C. ウイングガンダム(EW版) Early Color ver.」は2018年に発売されたウイングガンダムゼロ(EW版)をベースに、ウイングユニット、バスターライフル、エネルギーカートリッジ用ホルダーなどを新規造形により再現。バード形態への変形は関節やフレームの①部にダイキャストを採用することにより保持力をキープし、長銃身のバスターライフルも安定して構えることができる。初期カラーを表現したカラーリングに加え、①部にはメタリック塗装を施すことで金属の光沢感をプラス。新規デザインのマーキングはプリント処理される。